歴史と神秘を体現する日本神話の武器3 天之尾羽張(アメノオハバリ)
みなさんこんにちは!
株式会社DARIANを経営する隠れ中二病患者、岡本大助です。
このブログは僕が自分の中二病趣味を垂れ流す
完全自己満足スペースです。
今回紹介するのは、軻遇突智(カグヅチ)の首をはねた伝説の武器「天之尾羽張(アメノオハバリ)」です!
(※画像はイメージです)
天之尾羽張(アメノオハバリ)は伊弉諾(イザナギ)が持っている神剣、「十束剣(とつかのつるぎ)」のうちの1つです。
十束剣は固有名詞ではなく、長い剣の一般名詞として使われています。
ちなみに一束=拳1つ分なので、1m以上の長さがあることが分かります。
天之尾羽張はカグヅチの因縁の剣です。
このカクヅチ、日本神話における怪物かと思いきや、イザナギとその妻である伊弉冉(イザナミ)の子どもなのだとか。
実の父親に斬り殺されたとはどういうことでしょうか。
カグヅチは火の神様でした。
そのため、カグヅチの出産時にイザナミは陰部に火傷を負ってしまいます。
そしてこの火傷が致命傷となり、イザナミは死に、黄泉の国へと行ってしまいました。
そのことを嘆き悲しんだイザナギは、天之尾羽張でカグヅチを斬り殺したのです。
『古事記』では、イザナギによって殺されたカグヅチの血から、以下の八柱の神々が生まれたと記されています。
●石折神(いはさくのかみ)
●根折神(ねさくのかみ)
●石筒之男神(いはつつのをのかみ)
●甕速日神(みかはやひのかみ)
●樋速日神(ひはやひのかみ)
●建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)
→カグヅチの血が岩石に滴ったことで生まれました。
●闇淤加美神(くらおかみのかみ)
●闇御津羽神(くらみつはのかみ)
→水の神様と言われています。
また、カグヅチの死体からは次の八柱が生まれています。
●正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ)
●淤縢山津見神(おどやまつみのかみ)
●奥山津見神(おくやまつみのかみ)
●闇山津見神(くらやまつみのかみ)
●志藝山津見神(しぎやまつみのかみ)
●羽山津見神(はやまつみのかみ)
●原山津見神(はらやまつみのかみ)
●戸山津見神(とやまつみのかみ)
イザナミの死はいわば事故であり、カグヅチは理不尽な理由で殺されたと言えるかもしれません。
しかし血と体から計十六柱もの神々を生み出すとは、さすがはイザナギとイザナミの子…といったところでしょうか。
さて、次回は桓武天皇に与えられた伝説の剣、「布都御魂(ふつのみたま)」について紹介したいと思います!
それでは今回はこのあたりで。
岡本大助でした!